年に一度まわる酒田の転車台 [転車台]
羽越本線の酒田駅の構内の片隅には
今も人力による転車台が現存しています。
転車台って何?
という方に説明させていただくと
機関車などを方向転換させるための
ターンテーブルのことです。
自動車の立体駐車場の入り口に
方向転換用の金属製の円盤を
見かけたことはないでしょうか。
転車台の上にはもちろん線路があります。
汽車は線路という軌道上を走るため
自動車のように自由に方向転換ができないですよね。
Uターンをさせるための軌道を作るとしたら
かなり長い距離の線路を設置することになり
時間もかかり広いスペースも必要になってしまいます。
そこで最低限のスペースと時間で
方向転換させるためのものが転車台です。
ただ転車台が必要だったのは
運転台が進行方向の向きで
1つしか無い蒸気機関車の時代です。
機関車がディーゼルや電気の時代になると
運転台が前後の両方向の向きに使えるものや
列車の前後に運転台があり運転士が
進行方向の運転台に乗務することで
方向転換が不要の時代になり
全国の駅から転車台が姿を消していきました。
数少ない転車台が残っている
駅になった酒田駅でも
活躍するのは年に一度程度。
イベント列車として
蒸気機関車が運行される時だけです。
終点の酒田駅に蒸気機関車がやってくると
転車台に載せられ方向転換をして帰っていきます。
酒田駅の転車台は人力式のため
約10人のスタッフが
転車台を押して回して方向転換します。
重量70トンの巨大な蒸気機関車が
人力によって回転していく様子は、なんとも壮観です。
みなさんも酒田駅に蒸気機関車がやって来た時
転車台で方向転換する姿を見に行かれてみてはいかがですか・・・
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